涙の数だけ強くなれるよ
タイトルは岡本真夜さんの「TOMORROW」から。
この曲を歌詞の意味すら分からずに歌ってた頃、
おじさんと一緒に海に行ったこと。
おじさんは船を買ったばかりで、
誰かを乗せて走りたくて仕方なかったみたい。
怖いもの知らずな幼稚園児、張り切って船に乗せてもらった。
時速何キロぐらいだったんだろう?
もしかしたらそんなに速くなかったのかもしれない。
でも、小さなわたしにはすごく速く感じた、そんな速さ。
海岸からじゃ見えない島がだんだん見えてきて、
エメラルドブルーの海が太陽の下できらきら光って。
見上げたらびっくりするぐらい澄んだ空。
それがすごくきれいで忘れられない。
沖まで来たときに船に乗せてあったラジオをかけて、
そこから流れてきた「TMORROW」
それを舌ったらずに歌う3歳のわたし。
海があんなにきれいなんだってこと、
空があんなに澄んでいるんだってこと、
船があんなに速いこと、
いっぱいいっぱい教えてくれた人。
わたしに初めて山の工場を見せてくれたのもおじさん。
山に発破かける作業なんて、女の子が見るものじゃないのにね。
ずっと一緒に遊んでくれてた。
その手を離したのはわたしだったのに、
会うたびにいつも笑顔で元気か?って聞いてくれた。
大学行くときも、おじさんが入学金出してくれたんでしょ?
わたし、今日初めて聞いたんだよ?
なんで黙ってたのっって思うけれど、
おじさんなら黙ってるよね。
いつもわたしが見えないところでわたしに何かしてるのがおじさんだもん。
本当の孫じゃないのに、
本当の孫以上に可愛がってくれて、ありがとう。
ずっと忘れないよ。
大好きだもの。
いっぱいいっぱいありがとうの気持ちもらったもの。
たまには帰るから、またその時にね。
いっぱいいっぱいお話ししようね。
じゃあ、またね。
おじさん。
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